私の母は、もうすぐ85歳を迎える。
その歳になるとさすがに体のあちこちから苦情が出てるようで病院通いが常となった。
その日も母と病院の廊下で診察待ちしてた。
ここの病院は予約制だが、毎回かるく1時間以上は待たされる、ひどい時は2時間以上待ちもめずらしくはない・・当然怒る患者さんもいる。
謎の予約システム・・・(´Д`)
そんなんで、2時間近く待たされてる私と母の間にはもう話す話題もなくなっていた。。
二人して、ぼーっとしたり、キョロキョロ人の姿を見たり(笑)、少し歩いてみたり、そんなふうに時間を潰していたら、廊下の向こうから、母と同じ年代くらいの患者さんがベッドにのせられて近づいてきた。
どうやら、レントゲンの撮影っぽい。
私と母は退屈しのぎに、少し離れているが、二人の会話に意識を集中させた(笑)( ゚∀゚)
レントゲン撮影前のお決まりの手順だとは思うが、看護師さんが患者さんに訪ねる。
看「おばあ、名前はなんという?」
おばあ「〇○ ヨシ」(その年代はカタカタ名が多いのだか、なぜかうちの母の名前は京子で京ちゃんとよばれてる( ^ω^ )その時代にしてはナウイ名前だ(笑)と思う。京ちゃん♪)
看「生年月日は?」
おばあ「昭和11年○月○日」
看「年はいくつ?」
おばあ「88」(母にふたつ上だからほんとは86歳だ!でも、島のおばあ達は満では数えず、数え年でいうから1つか2つ上乗せされるってわけだから正解?ってことになるのかなぁ〜?)
看「おばあはどこに住んでいる?」
おばあ「ぼら」
看「遠いね〜〜、住所言える?」
おばあ「住所?・・・」
看「そう!宮古島市から言って!」
おばあ「・・宮古島市、ボラ・・・?あれっ、まてよ、宮古島市アザくすくべ・・??」
おやっ?おばあの音葉が詰まった・・・と思いきや、
おばあ「あがいっ〜(アドリブ)なんで、いちいち聞くわけ?そこに書いてあるさいがよーっ!(#`Д´)」
と、ちょっとキレた口調で、看護師さんの持っているクリップボードを顎で指しながら言った。
看「・・・・・(´д`ι)」
おばあナイス♪
きっと、同じ質問を何度もされているんだろうね〜〜。
と、長い待合時間でのちょっとした面白い出来事だった。
追記
誰か、医院長の知り合いの方がいたらどうか、この謎の予約システムの改善を取り計らってほしいと伝えてください!
島の区長さんじゃダメかねぇ〜?